王子様に出会ってからの私の記憶はどこかへふっとび、気づけば自分の部屋でぬいぐるみを抱いていた。
私の脳内は、王子様こと、友也君の事でいっぱいになっていた…
思わずぬいぐるみに顔を埋めて長い息を吐いた。
鏡を見ると顔は真っ赤になっていた。どうりで暑い訳だ。
私はとりあえずスマートフォンを開き、クラスのメッセージグループに顔を出した。
挨拶はするものの、あまり話には入っていけない…
すると…
えっ!?!?追加!してくれるの??!!
すると、突然
《ピロンッ♪》
通知音と共に、【メッセージを受信しました】の文字が、画面に出てきた。
内容は───
と、、送られてきた、、、…。
私は無言で、友也君をお気に入りに登録した。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!