誰からの返事が無いことを分かっていても放ってしまう。
俺はすぐに自室に入りベッドに寝転んだ。まだ少し、ドキドキしてる。最近、蘭といるとよく起きるんだよな。
俺はまだ今日の昼に起こったことを引きずっていた。
もしこのまま隠していれば、また今日の様な事がおこりかねぇ…。
あいつは人のことを自分の事のように心配しちまうから…。
どうすればいいんd…
ちなみに、昴さんには俺の正体がバレてはいたけど、詳しいこともきちんと話して、今は俺の家で2人で暮らしている。
赤井さん(昴さん)もきっと、灰原の姉である明美さんの事を思い出しているのか…。
よし。そうと決まればいつ話すかだ。
放課後とか…?
そうだ!!学校の近くにあるケーキ屋のケーキバイキングにでも誘うか!!
もうすぐクリスマスだし、丁度良いな。
そう言って部屋から出て行った。
その声が部屋に虚しく響いた。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。