テヒョンside___
シンデレラ。
ガキのころ母さんによく読んでもらってた。
それをなんか読みたくなった。
なんでかとかよくわかんない。
でも、今はどうしても見なきゃいけない気がする。
正直俺は戸惑った。
絶対馬鹿にされると思ってた。
俺は今までお前の優しさにいっぱい触れた。
いつも馬鹿で
間抜けで
それでも底無しに笑ってるお前も
そんなこと考えてたんだ。
本心だった。
優しさを諦めない。
お前は1番成し遂げてるよ。
でも、無理すんなよ。
泣きたい時は泣けよ。
ほんと、?って言いながら
少し照れながら首を傾げて聞いてきて、
お前、どんだけ俺を惑わすんだよ。
いっぱいの笑顔で感謝されて、
俺、今絶対格好悪りぃ、。
俺、やっぱおかしいわ。
こんな馬鹿で間抜けなやつに惚れて
誰かのことこんなに好きになったことなんて今までなかったのに、
俺は無意識に台から落ちるあなたを支えていた。
あなた戸惑ってる。
戸惑いすぎて敬語になってる。
でも、そうやって戸惑う姿さえも愛おしくなる。
ぎゅっ、
俺、
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。