カサッ
ロッカーを開けると封筒が床に落ちた。
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好きです。
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名前のない恋文。
近頃異常に多い。
名前が書かれてるのはほんとに少ない。
あれ?あなた?
え?
確か、テヒョンってやつ。
あなたと仲良かったな。
なんであんな笑ってんだよ、。
待てよ、
嫉妬してんの?俺。
俺は、急いであなたに連絡した。
すぐ既読ついた。
可愛いやつ、
本当に好きなんだな。
あいつのこと、
17:20__
ソヒョンは俺に顔を近づけた。
その場から無理矢理立ち去ろうとした
ガタンっ
は?
俺、今 キスされた?
ソヒョンは肩に手を置いてキスをしてきた。
俺は怒りでどうにかなりそうだった。
俺は教室を後にした。
そこには、”グク先輩へ”と書かれた封筒が落ちていた。
開けて読んでみる。
________________________グク先輩へ
俺は、その文を見てすぐに、
名前を呼んだ。
”あなた”
あいつだ。
俺の大好きなやつだ。
ここに来たんだ。
きっと見たんだ。
俺のせいだ。
俺があいつを傷つけた。
俺、最低だ。
あいつのとこに行かないと、
あいつに想いを伝えなきゃ、
俺の好きな人は
たった1人
お前だけだよ。_
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。