第50話

episode 40

337

2018/12/30 02:39




あなたｯ！！

y o u

……え？

グク

あなた！！！！

y o u

ジヒョ、ｯ
ジヒョは、？？

グク

無事だった。
引かれてはいないみたいで、
無傷だって、

y o u

ここは？？

グク

病院。

y o u

あの、ｯ
グク先輩、

グク

いいよ。
辛いなら無理に話す必要ない。

y o u

話したい、

グク

え？

y o u

話したいんです、
グク先輩には知ってもらいたい、

グク

わかった。
話して。




＿＿



一年ちょっと前







私は高3で





バスケをしてたんです。

ハナ

あなたｯ！
はやく！

y o u

待ってよー笑




記者) 全国優勝おめでとうございます！今季大    
         会への意気込みは？！

ハナ

まだ勝てるかなんて分かんないけどｯ
絶対勝ちますんでｯ！笑

y o u

わ、私も同じでｯす！



記者)仲良しなんですね笑 頑張ってください！応援し
         ています！

ハナ

あなたｯ！

ハナ

ほらお昼ー
食べいこー

y o u

ちょっと待ってよー笑







１日１日が他愛もなくて






でも、

そんなある日

☏)ﾌﾟﾙﾙﾙﾙ




画面には
”ハナ”と書かれている

y o u

((もしもし

ハナ

(( もうすぐ着くよ！

y o u

((私も！

ハナ

((あ！





ﾌﾞﾁｯ     ()ﾌﾟｰｯﾌﾟｰｯ

ハナ

あなたー！ｯ

y o u

いたいたー笑笑



ハナが交差点に指しかかろうとした時


大きなブレーキ音が響いて










その場にトラックが突っ込んだのだ。





数秒の出来事で、







ハナはその場に倒れて









その時にはもう手遅れで








冷たくなっていた。







1 2 月 1 2 日


私はハナを失った。








もう手遅れなのは分かってても





思い出すのはハナの残像で





私の全てだった








１日１日が 愛おしくて







なんで助けてあげられなかったんだろう







”一緒にバスケで有名になって世界リーグで活躍しよう！”






小さい頃から約束してきたのに








それっきり




人に笑顔を見せるのも





ボールに触れることすらしなくなった。