_”誘ってんの?”_
先輩は、私を引き寄せてそのまま押し倒した。
先輩は私の首にかぶりついた。
先輩は、そう私の耳元で囁いた。
そして、
深く、甘いキスをされた。
苦しくなって、
先輩の胸をぎゅっと握りしめる。
けど、先輩はやめようとせず、
両手に指を絡めてくる。
甘い。
ものすごく甘い
先輩は器用にブラウスのボタンを解いていく。
そして、最後のボタンを外した。
先輩は私の首に顔を埋める。
そして私の弱い部分を触ってくる。
そして耳元で優しく甘く囁く。
そのときの先輩は
いつもの優しい先輩とは違くて、
まるで、
_赤ずきんを襲う狼のようだった。_
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!