これは 私、のえると愛犬ももの話。
ももは 私が生まれた頃から一緒だった。
ただ、小さな私からしたら ももは大きく 怖かった。
みんなに え? と言われるけど小さい頃の大好物はやきとり。
その焼き鳥を ももにとられた時は大泣きをした。
小学生になった私は帰り道で見つけた 捨て猫を拾ってきた。
まだ 小さくてかわいい♡
私は もものことを放ったらかしにしてその新しいねこ 「ミント」を可愛がった。
最初、ミントはももを 怖がっていたが一緒に寝られるほど 仲良くなった。
年月は流れ、ももは老犬になった。
外で飼われていたももは ある日突然 いなくなっていた。
私は ももを探しに出かけた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!