─キャーーーー─
女子の悲鳴。
俺ら、サッカー部の練習場所はいつもこうだ。
正直、うっとおしい…とか思ってたけど、今年に入ってからは、そうは感じなくなった。
だってね、カワイイ子見つけちゃったんだもん♡
その子はいつも来てくれている子。笑ってる顔が可愛いの!!
それでね、あなたちゃんって名前なの!!
もう、ヒトメボレってやつ。
(いつか話したい)
そう思ってる。
でも、あなたちゃんは練習が終わる時には帰っちゃってるから、話せないんだよなぁ…
もちろん、あなたちゃんは今日も帰ってしまっている。
((いつか一緒に帰ってみたい))
そんなこと、、叶うわけないのに…。
・
帰り道、キレイな夕焼けを見た。
まるで、誰かが空に魔法をかけたような、
火が燃えているような真っ赤な夕焼け。
2年間も通学路として使ってて初めて見たかもしれない。
〈一緒にこの夕焼け見れたらいいのに…〉
呟いてみる。
でも、その言葉は風にかき消されてしまった。
・
前を向くと、何故か帰ったはずの有岡がそこにいた。
誰かといるみたい…
その誰か…俺にはすぐに分かった。
少し話を聞いてみたけど、もしかしたら、俺のことかもしれない。
〈おい、有岡、俺のファン取るなよ!!〉
あなたちゃんは、驚いた顔をしている。
「山田先輩!?」
驚きすぎだって笑
〈そうだよ…俺のことだろ!?〉
もし、これで違ってたらどうしよう…。
でも、そうだと思うんだよなぁ…
・
あなたちゃん、返事してくれない…💦
〈いつも来てくれてるの知ってるからね!?〉
«あ、俺邪魔だな、じゃあ、ばいばい〜»
(さようなら〜)
〈ばいばい〉
〈あなたちゃん、有岡に何か言ったの??〉
確認したい…。俺のことだったのか。
「えっと…その…」
「先輩、今日もかっこよかったなぁ…って」
いやいや、まてまて、こっちが照れるからっ…
かわいすぎるから…
〈それって俺のことでいいの??〉
ほんと、俺…でいいんだよな…!?
「はい!! もちろんです!!」
うわ、こんなに嬉しいことってあるんだな、
超うれしい😁😁
〈それならよかった!!実はさ…〉
これ言ったら、あなたちゃんはどんな顔するんだろう…
〈あなたちゃんと話してみたかった〉
ほんとうだよ!?
この気持ちに嘘はないから。
「私もですよ!?」
めっちゃ嬉しいやん♡
〈じゃあ、LIVE交換しよ??〉
「はい!!」
って言って、俺らはLINEを交換した。
最初に贈る言葉はまだ考え中笑笑
((大好きだよっ!!))
ほんとうに俺はあなたちゃんのこと大好きだから
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作者から。
前回の「かっこいいって俺のこと??」の山田先輩sideです!!楽しんでいただけたでしょうか!?
今回は、あればですが、リクエストを募集します!!
よろしくお願いします〜!!
次回は、曲の歌詞seriesになってしまいますが、「証」で出せたら出したいと思います!!
更新頻度は落ちますが、よろしくお願いします!!
by だるまおとし。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。