そーごとの初めてのデート!!
すんごく楽しかったぁ!!
...ん?
そーいえば、明日って総悟の誕生日じゃん!!
あっっっっ、このストラップ、
総悟のアイマスクと同じデザインだぁ笑
私の分も買って、お揃いにしてもいいかなぁ?
……ん?
なんか、黒服のやばそうな人が店内に入ってきてるんだけど...
...しかも、こっち来てる!?
え??刀?
持ってないんだけど...
なんの刀?私の??
え、そんなのどこから持ってこればいいのっ?
てか、なんで??
もう1度男の顔をみた。
キィィーーーーーン
.....
はやく、行かなきゃ。
なぜだかそんな衝動にかられていた。
ごめん、総悟。きっとあなたに伝えてから真選組に行ってもよかった。
でも。なぜだか涙が止まらないんだ。
頭の中で人が倒れている映像がずーっと、ずーっと、流れてる。
きっとこれは自分なんだって思っちゃった。
今総悟にあったら、私の姿を見て引き止めて話を聞こうとするだろう。
でも、それじゃ遅いんだ。何故だろう。そんな気がする。
だから、あなたには何も伝えず、走った。
置いていって、ごめん。
私は頭の隅で考えていた。
もし、知ってしまったら。自分が自分でなくなるのでは?
もう、総悟に会えないのでは?
...それでも止まれなかった。
私の中の“私”がやめさせてくれなかった。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!