はぁ。付いていくことにしたのはいいものの…
若干後悔…
ありえないぐらいにポッキーとあなたはカレカノみたいだ
今に手を繋ぎそうな勢いで
バスに乗り込んだ時はバレるかと思ったけどバレなかったし
ふたりで楽しそうに話しているのをみると胸が痛む
何度ついたかわからない溜息
する度にバレてないかドキドキするが…
こんだけして気づかれないなんて才能があるのかもしれない
まぁいい。
もしポッキーとあなたが付き合ってても奪ってやるから
いつから俺こんなんになった?
そんな人間じゃなかったはず
はぁ。あなたが絡むと自分を見失うな
どうやら目的地についたらしい
そこからまた二人は歩いていく
それにそろそろっと付いていく
パッと見ストーカーやな
偵察だから!
言い訳がましいな
二人は映画を見るらしい
正直予想外。
…入るか。
俺はいつも買うポップコーンを無視して彼らの後を追う
席は…思い切ってあいつらの後ろに!
はぁ。多分題名からして恋愛ものだよな…
席に座って呟いた一言
それがあなたの耳に入ってるなんておもわなかった
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。