「シャン・・・シャン・・・」「あっ!ヴィーナスお嬢様よ!」今日から新学期の始まる1週間前になるのに楽しくないなぁ〜。ヴァンパイアお嬢様のヴィーナスは毎日お淑やかに歩くのが嫌でした。歩く度に周りにはお友達や知り合いが集まるのです。
あっ・・・、ごめんなさい。私の名前は「ヴィーナス・ネイ」と言いますの。私には一つの秘密を持っていますの。それは・・・「ヴァンパイア」だと言う事。私は小学6年で完璧主義者って思われている様なのですが、これだけは秘密にしないといけません。
ですが、ある日転機が変わったのです。
キッチンでの事ーーー
「お母様〜!私にお皿洗いを教えてください・・・」「・・・それはどうして?」「えっと〜、私もお母様と同じ仕事をしたいからです。」「クスっ・・・。分かったわ!でも、手加減はしないわよ?」「はい・・・!」
それから私は学校帰りにお母様の仕事場に立ち寄るとそぉ〜と体験感覚で仕事を始めたのでした。
すると、私の周りにはお客さんが殺到し秘密の職業として始めたのでした。
それもお母様や仕事場の人に内緒で・・・。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。