第3話

マットの嫉妬
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2017/10/13 23:14
マットside

なんだよ…

そんなにメロとかニアに
近づかなくてもいいじゃん

俺だけでいいじゃん


貴女『ニア!またパズル?飽きないの?』

ニア「飽きないですね、あなたと違い
私は飽き性じゃないんです」

貴女『え!私って飽き性!?』

ニア「はい、かなり」

貴女『まじかぁ…』

メロ「何の話してんだ?」

貴女『あ、メロ!私って飽き性!?』

メロ「…場合にもよるけどな…
まあ、飽き性だな。」

貴女『ええー…』

ほら、また俺以外と話す…
正直、見てんの辛いんだよね
あなたの笑顔が俺以外に向いてんのが
なんつーか……辛い…
そんなことを思いながら
そっとゲーム機に
視線を落とした


貴女『マット!またゲームしてんの?』

マット「……」

俺は完璧に拗ねた
もうあなたが何言っても無視してやる…

貴女『おーい、マット?』

マット「……」

貴女『ねー!』

マット「……」

ん…?なんか、静かになった…?
ゴーグル越しにあなたに視線を移した

貴女『……ぐすっ……』

マット「!?!!?」

は!?何で!!泣いてる!?
嘘だろ!

メロ「あー!マットがあなたの事泣かせたー」

マット「ち、違っ…!」

ニア「男として最低ですね…」

マット「ちょっ…!」

貴女『2人とも、マットを悪く言わないでよ!
きっとゲームに集中してただけだもん…』

マット「っ!」

俺、最低な事しちゃった…
そうだよ、あなたが他の奴と絡んでるのが
気に食わなかっただけ…
だからちょっとした仕返しのつもりだったのに…
まさか泣いちゃうなんて
メロが騒いだせいで周りからの視線が痛い…

モブ女「え〜?あなたちゃん泣いてる!?
可愛そう…」

モブ男「マットが泣かせたらしいぜ?」

今すぐこの場から逃げ出したい…でも、
あなたを放ってはおけない…

マット「あなた…」

貴女『へ…?』

グイッとあなたの腕を引き、
二人で部屋を後にした
他の奴らがなんか騒いでたような気がするけど
気にならなかった
俺の部屋にあなたを押し込んだ

貴女『ねぇ、マット?どうしたの?』

マット「…て……ん」

貴女『え?』

マット「……無視して、ごめん…」

貴女『…!』

マット「メロやニアと話してるあなたを
見たくなかった……えと、つまり…
メロ達に、嫉妬してたから…」

貴女『…ふふっ』

マット「な!?笑うなよ!!結構苦しかったんだぞ!」

貴女『ごめんごめん…ただ、嬉しくて…』

マット「へ?」

自分でも驚くくらい間抜けな声が出た

貴女『そんなに愛してくれてるなんて
知らなかったもん』

マット「っ!」

確かにココ最近、ゲームばっかりで
あなたにロクに構えてなかった…
それなのに俺は…

マット「ごめん!あなた!」

貴女『わっ!マット!?どうしたの?』

俺はあなたに抱きつき謝った

マット「俺、本当に最低な事しちゃった…
許してくれるか…?」

貴女『うん!怒ってないし私こそごめんね?
マットの気持ち考えれてなかったよ…』

マット「うう…あなた…」

あなたの優しさに涙が出そうになるのを
ぐっと堪えてあなたを抱きしめる力を
強めた

貴女『く、苦しい…マットぉ…』

マット「あなた…」

貴女『ん?』

マット「大好きだ!」

貴女『!!?!?』

俺はあなたの頬にキスを落とした
あなたの驚き方が可愛い
リンゴみたいに顔が真っ赤だ

マット「これから先も俺と一緒にいてくれ!」

貴女『分かった!』

神様 俺 誓うよ、もうあなたを
傷付けたりしない
一生かけてあなたの事を愛するよ











マットの部屋の外

メロ「わ…!マットが
あなたの頰っぺにちゅーした!」

ニア「大胆ですね…」

モブ女「ちょっとメロ…見えないじゃん!」

モブ男「わぁ…マット大人みたい…」

実はハウスの皆にみられてたみたいで
しばらくの間、みんなの話題は
俺とあなたの噂で持ち切りだった…

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