今日もいつもと同じ大学が終わって、
家に帰った。
あなた あれ?お隣、誰か引っ越してきた……
思えば、これが全ての始まりで。
このときから、運命の歯車は回っていたのかも。
お隣さん あの、今日、隣に引っ越してきました。
これからよろしくお願いします、
相原翔です。これ、良かったらどうぞ。
そう言ったお隣さん。
かっこいい………
私は、素直に相原さんの顔に見とれてしまった。
この人モテるだろうな、
なんてどうでもいいことを考えていたら、
翔 あの、何か………?
あなた あ!なんでもないです、
私は、白石あなたです!
丁寧にどうも。よろしくお願いします!
あとから聞いたら、
相原さんは25歳で、私より5歳も年上だった。
大人っぽくて落ち着きのある人。
それが、相原さんの第一印象だった。
このときは、ただのお隣さんだった。
このときは。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。