私は、どうしたらいいのだろう。
隼人に聞きたい。
会いたい。
会って話がしたい。
でも、怖い。
今日は月曜日。
抜け殻状態のまま、私は大学へ向かった。
彩花 はあ…………
優 おはよ、どうした?
ため息とか、らしくないな。
あ、優くん…
心配とか、かけちゃダメだ…
彩花 あ、優くん……おはよ!ニコッ
優 ??なんでそんなに無理に笑うの?
彩花 え?
無理に笑ってた__?
私、無理に笑ってたんだ。
優 俺でよければ話聞くよ?
彩花 うん。。。
それから私は、今までのことを優くんに話した。
優くんは、話が終わるまで
ずっと黙って待っていてくれた。
そして___
(頭ポンポン
優 よく頑張ったな。
でも、我慢することないんじゃない?
今は、泣いていいよ。
この人は、なんでこんなに優しいの_?
彩花 うぅ……ヒック……うぅ
くるしかったぁ、ヒック
このとき、
今まで私の中にあった
不安や不満が、全部、
溶けていった__
たぶん、そこから。
私が優くんを意識したのは。
この数日後、あなたのアパートに
お隣さんが越してきた____
名前は、相原翔さん。
最近、あなたが元気ないと思ったら、
どうやら、相原さんが好きみたい。
あれ?私、
なんか、、ほっとした?
あなたが優くんを好きじゃないって
わかったから___?
最低だ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!