私は幼い頃に事故で両親を失った。
事故というか家の近くの実験場で大爆発が起こった。実験場付近の建物は全焼、瓦礫地帯となり私を初めとした学校学生何百人の親、学生の命が奪われた。
あの大事故は私が3年生の時。
私はたまたま学校のサマーキャンプで遠くに発っていた時だった。
私はあの事故以来親戚の家に居候させてもらっていた。しかし親戚の家で遺産相続のトラブルがありいたたまれなくなった私は家を飛び出し家出した。
生きる意味が無くなった私。
財布の中のお金は5000円ほど。
私はとうとう自殺を考えた。
川に行ったり橋に行ったりしたけれどいい案も浮かばずトボトボと歩くだけだった。
そんなある日。
汚らしい格好でうずくまってた私に1人の男の人が声を掛けてくれた。
家が無いのに帰るという嘘をついて何となく悲しくなった。
私が違う道に歩き出すと男の人は私の腕を掴んできた。
私はどこに行くのかと聞くのも忘れてただ着いて行った。何となく生きる希望が見えてきた気がしたから。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。