帰路────
はぁ、熱上がってきたか?
頭痛い、
藤「あなた大丈夫か?」
あなた「ん、平気やで」
藤「じゃ、気いつけてな
俺こっちやから」
あれ、家と反対なん?
なんで迎え来てたんやろ、
小「おい、フラフラやで?」
あなた「平気やって、わっ!」
何もないところでつまづいてしまった
小「平気ちゃうやん」
あなた「平気やって」
平気、平気じゃないの言い合いを
しているうちに
家についた
ガチャ
あなた「じゃ、おおきにな、小瀧、」
あ、
フラッ
小「あなた!」
私の記憶はそこで途絶えた
小瀧side
あなたが倒れた
もう1回おでこ触ったら
小「上がっとる、」
さっきよりも全然熱くなってた
小「あなた、家入るで」
あなたを抱えて家に入った
女子の部屋に入るわけにもいかんから
リビングに入らせてもらって
ソファーにあなたを寝かせた
小「どないしよ、」
流星に電話?
いやでも迷惑か、
、、、しゃーない、
小「あなた、悪い、携帯借りるわ、」
あなたの携帯で
中『もしもしあなた?』
中間さんに電話した
小「あ、小瀧です、」
中『小瀧、あーあー、
なんであなたの携帯持っとるん?』
小「あなたが熱出して、倒れたんで連絡、」
中『あなたが!?』
小「は、はい、そんで、携帯借りて、」
中『分かった
すぐ帰るありがとうな』
中間さんはすぐに電話を切った
あなた「う、」
小「あなた、!」
ど、ないしよ、
タ、タオル?
冷やす?
あ、冷えピタ!?
いや、でもどこにあるから分からん、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!