あなた「うっ、うぅ、(泣)」
涙がポロポロ零れて、
傷に沁みる
あいつらと同じクラスになったから、
こんなことになったんや、
あいつらが『CROWNS』なんかに私を入れなければ、
クラスで浮かなかったかもしれんのに、
でも、
あいつらが居なかったら、
それはそれで嫌やったかもしれへん、
そう送ったのは、
小瀧、
こんなこと、言うとは思わなかったけど、
なぜか、
小瀧に会いたかった
しばらくして、
小「あなた居る?」
丸「、、、?」
小「呼ばれたんやけど」
丸「そっちに居るで」
ガチャッ
小「あなた?」
あなた「小瀧、」
小「何があった」
あなた「いや、別に何があったとかは、」
小「こんな時も嘘つくんか?」
あなた「、、、会いたくなっただけ」
小「え?」
あなた「治ったけど、
学校来ても小瀧達居らんかったから
あ、会いたくなっただけ、」
小「じゃあなんで泣いてたん?」
あなた「それは、」
小「嘘ついて自分で溜め込むな
話してみ」
あなた「き、教室行ったら、」
小「教室?」
あなた「しゃ、写真が、」
小「、、、あなた、一緒に来い」
あなた「えっ?」
小瀧に手を引かれて向かったのは、
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!