大雅side
ふぅ、今日も行けてよかった〜
そう思いながら、家へ帰ろうと歩く。
最近限定のお店ができて行きたかったんだけど昨日も行ったけど時間がなかったからまた行ったんだよな〜♩
そう考えると冷たい風が吹く。
うわ、もう10月か...パーカー出さないとな...
そう思いながら少し冷たい手でもう片方の手をさすりながら温める。
早く家に帰ろうっと。
久々に通った家の近くの公園。
もう10月だし、小さい子も遊ばないよな....
そう思っていた。
すると、遊具の中に女の子がうずくまっているのが見えた。
「ちょ、君、大丈夫?!」
もう6時すぎなのに女の子がこんなところにいるなんて...
とりあえず、寒そうだからどうにかして温めないと!
「あなたは、誰ですか?」
「あ、僕は北川大雅って言うんだ!それより、寒いだろ?!家、すぐそこだからおいで!」
なんて細い声なんだ。
さらに心配になってきた。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!