第7話

残飯処理担当
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2017/10/13 07:49
狼が食事を終えた後俺は貰ったボストンバッグに布切れで包んだ死体を入れた。
俺は汚れてもいい服を着てた為そのままそれを破って死体を包むのに使ったのだ。
狼はそれをただ眺めていた。
継ぎ接ぎ狼
実はさー、その残りの死体処理をしてくれる人がいるんだよねー
だからその大きいボストンバッグ持ってきたんだけど、渚君は何個持って帰るつもりなの?
あー、腕足頭だけ?あとはどうでもいいや
でもどうせならお前が顔をグチャグチャにした頭だけ欲しい
こんな会話誰かに聞かれたらまずいよなと思いつつ狼に返事する。
継ぎ接ぎ狼
そっかー、どうしてもその頭欲しいんだね…w
そう言うと狼は俺が言った顔がグチャグチャの死体をボストンバッグから取り出し地面に置く。
そして狼の鋭い爪で頭を簡単に切り離してくれた。
継ぎ接ぎ狼
これでどうだい?切断部分も綺麗だよー!
ん、さんきゅ
狼は首の切断部分を見せながら俺に渡す。
そこまで丁寧にしてくれるとは、さっき俺が血を拭ってやったのがすごい嬉しかったようで上機嫌だ。
それにしても…その、残りの死体処理してくれるって奴、一体誰な訳?
継ぎ接ぎ狼
その人なら渚君の後ろにいるよ
まぁ、人じゃないんだけどねぇ♪
狼がニヤリと笑う。
すると突然俺の首にふわっとした感触が当たる。
それに驚き咄嗟に後ろを振り向くと
百狐
狼坊やが言ってた人間とは、ホントに頭がぶっ飛んどるのだなぁ

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