第10話

嘘吐き・口裂け
119
2017/10/16 07:46
俺達がガキみたいな言い合いをし終わるといつの間にか狐野郎はいなくなってた。
あれ?アイツは?
継ぎ接ぎ狼
あぁ、百狐さんなら帰ったよ、そこにあった死体を持って
よく見ると足元にあった死体はなくなっていた。
ホントにアイツは死体処理していきやがった、まぁ別にそれだけならいいんだけどあの野郎…
俺のお気に入りの死体を持って帰ってんじゃねえよ
継ぎ接ぎ狼
…あ…
グチャグチャ顔の奴は包んでなかったから持って帰っていいものと判断したのかそれまで纏めて持って帰りやがった。
…ふざけんじゃねえぞあの狐野郎、会ったら殴る。
継ぎ接ぎ狼
ね、ねぇねぇ渚君それよりさ…君の後ろ…
…誰だお前ら
君の後ろという狼の言葉を聞いた瞬間俺はすぐさま後ろに振り向く。
血塗れピエロ
僕?僕はただのピエロさ
口裂けさん
……別に誰でもいいでしょ
ピエロ…確かにピエロみたいな格好してんな、コイツどっかで見た事あるような。
そんで隣の女、変なマスクしてる…気持ち悪いんだけど…。
そんな事考えてると狼が俺の肩に手を乗せてきた。
継ぎ接ぎ狼
名前をちゃんと答えろ!!じゃないと僕が2人共食べちゃうぞ!!
狼が珍しく怒ってる、俺が何言っても怒らないのに。
俺の肩を力強く掴んできて少し痛い、なんだ?守ってでもくれんのか?
血塗れピエロ
名前………血塗れピエロ、そう名乗っておくよ
口裂けさん
口裂けさん、だけど

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