第15話

それぞれの趣味
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2017/10/21 04:52
あぁ、うん
俺は動じる事もせずそう答える。
ピエロはニコニコしながら俺に近付いてくる。
血塗れピエロ
好きなの?人を殺すのが
俺はピエロの言葉を肯定はしなかった。
別に人殺しが好きな訳じゃない、死体が好きなだけだから。人の死ぬ姿がが好きなだけだから。
違う、ただ死体が好きなだけ
原型すら留めてない死体も好き
快楽殺人者、それは人を殺すのが大好きな人、俺は死体が好きな人。
だから俺と快楽殺人者は違う。
ピエロはそれを聞いて
血塗れピエロ
そっかー、そういや服汚れてないね?
大方狼君が殺したのかな?
こう言った。ピエロは察しがいい様だった。
俺はその言葉に肯定する、狼はというと口裂けさんが余計な事をしない様に見張ってる。
ピエロも狼の方に視線をやっていた、狼を見る目はまるで親が子供を見る様な感じの優しい目だった。
血塗れピエロ
狼君は随分と君に執着しているようだ
そうみたいだな、俺はアイツを見れる初めての人間だし
その一言でピエロは納得したようだ。
お前達は見えるのか
ピエロはその質問に少し首をかしげたがその後頷いた。
血塗れピエロ
多分見えると思うよ、口裂けさんの方は知らないけどね
「ふーん、そうか」とだけ俺は言ってピエロに向けてた視線を狼の方にやる。
狼はイライラしてる様子だった、口裂けさんのたどたどしい操作が気に入らないのか何なのか知らないがさっきから口裂けさんに注意ばっかしてる。
とりあえず一言で言うならうるさい。それお前のパソコンじゃないだろ。
血塗れピエロ
狼君はホントに嬉しかったんだね
自分の見える存在に会えた事が
多分そうだろうな
それにしては執着し過ぎな気がするが、それは置いといて狼の方へ行く。
俺は狼に咬み殺すと脅されても物怖じしなかった口裂けさんが叱られるのは慣れてないのか少し狼にびくびくしている姿を見て自然と口元が緩む。
そんな2人の間に割って入る、狼を軽くたしなめて口裂けさんが見てるパソコンを覗き込む。
アルビノ、好きなのか
口裂けさん
綺麗だから…好き
貴方の目も綺麗だから……好き
口裂けさんは綺麗なものが好きなようだ。

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