俺は動じる事もせずそう答える。
ピエロはニコニコしながら俺に近付いてくる。
俺はピエロの言葉を肯定はしなかった。
別に人殺しが好きな訳じゃない、死体が好きなだけだから。人の死ぬ姿がが好きなだけだから。
快楽殺人者、それは人を殺すのが大好きな人、俺は死体が好きな人。
だから俺と快楽殺人者は違う。
ピエロはそれを聞いて
こう言った。ピエロは察しがいい様だった。
俺はその言葉に肯定する、狼はというと口裂けさんが余計な事をしない様に見張ってる。
ピエロも狼の方に視線をやっていた、狼を見る目はまるで親が子供を見る様な感じの優しい目だった。
その一言でピエロは納得したようだ。
ピエロはその質問に少し首をかしげたがその後頷いた。
「ふーん、そうか」とだけ俺は言ってピエロに向けてた視線を狼の方にやる。
狼はイライラしてる様子だった、口裂けさんのたどたどしい操作が気に入らないのか何なのか知らないがさっきから口裂けさんに注意ばっかしてる。
とりあえず一言で言うならうるさい。それお前のパソコンじゃないだろ。
それにしては執着し過ぎな気がするが、それは置いといて狼の方へ行く。
俺は狼に咬み殺すと脅されても物怖じしなかった口裂けさんが叱られるのは慣れてないのか少し狼にびくびくしている姿を見て自然と口元が緩む。
そんな2人の間に割って入る、狼を軽くたしなめて口裂けさんが見てるパソコンを覗き込む。
口裂けさんは綺麗なものが好きなようだ。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。