アイツらの過去を聞いた。
自分がなんで子供が好きなのか、綺麗なものが好きなのか。
一通り聞いてしばらく話したりしていたあとアイツらを帰らせた。
同情なんかはしなかった、まぁ大方そんな感じだろうと思ってたし。
ついでに狼も帰らそうと思ったがアイツは帰らなかった。
嫌な予感がしてるのかなんのか知らねえが狼はアイツらが帰っていった後の玄関をずっと見てる。
俺もなんとなく嫌な予感がした。
帰ったピエロ達視点
猫といった学生の手を見ると鋭い爪が生えている、猫耳や尻尾もついてるのを見るあたり妖怪の類かな。
口裂けさんはさっきから動かない、猫にやられた、あの鋭い爪で喉をひっかかれた、多分もう生きてないだろう。
僕はどうにかして逃げる方法を探すがここだと追いつかれるだろ、猫は夜でも目がいいみたいだからな。
あぁ、ここまでか。
僕は抵抗せず静かに目を瞑った。
ブシャッ、と血が飛ぶ音と共に「あと3人」という声が聞こえた。
猫の高い声ではなく、この世のものとは思えないほどの不気味で低い声だった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。