前の話
一覧へ
次の話

第1話

君が俺にくれたもの
50
2017/10/11 06:52
高校入って最初の体育祭。


俺達のクラスは1年生のクラス中2位に終わった。


最後のクラス対抗リレーは一番盛り上がるから


配点もその分おおかった。


1位のクラスとの点差は5点。


アンカーの俺がもっと頑張っていたら


1位も夢じゃなかったかもしれない…。


あのバトンを上手く受け取っていたら、


スタートダッシュをもっと速くしていたら、


もっと走り込みをしていたら…。
兼平 花
清水君…?
確かあいつはクラスの…。
兼平 花
頑張ったよ。清水君は。
なんだ…慰めに来たのか。



俺泣いてたしかっこ悪いところ見せちまった…。
清水 雅也
あ…あーな。
ーパサ


なんだこれ…。


タオルか?
兼平 花
タオルで誰も顔見れないよ。
じゃーね!
人ってあんなに暖かかったけ…。
清水 雅也
う…くっ…
こんなに泣いたのはいつぶりだろう。


こんなに暖かい涙を流したのは…。

プリ小説オーディオドラマ