第3話

5.14 『:Ayana』
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2017/10/13 13:07

結局…というか、やっぱり5人は同じクラスだった。まあ、絶対そうなるなって思ってたんだけど。
それは、この3年間また一緒になりたいなって思う気持ちがあったはずだから。
まあ、案の定一緒だったのだけれど。


そして、気づいているのは私だけなのだろうけど。その中に、少なくとも少しは恋愛感情があったに違いない。
私だってそうだ。だけど、諦めている。これはどうしようもないことだから。







私は、ずっとみぃちゃんが羨ましかった。




みぃちゃんは鈍感すぎて気づいてないけど、みぃちゃんはすごいモテる。
私だって可愛いなって思っちゃうこともある。だって顔も可愛いし。本人は、私なんて地味だし取り柄もないしおっちょこちょいだから…。って思ってるんだけど。そこがいいの。守ってあげたくなっちゃう。男子が好きになる気持ちもわかる。



私は昔から勉強も運動も習い事だって頑張ってきた。中学の時もテストの順位は大体一桁だったし、部活動も頑張った。海外に行って英語だってできるようになった。ピアノも弾けるし、生徒会長もやった。







だけど、なんで?





そうやってひがむ気持ちが嫉妬になって、
ゆうくん(悠里)のことが好きになってしまった。





好きになったのは、小学五年生の冒険活動教室だった。でも、ゆうくんの好きな人はみぃちゃん。




でもね、それ以外にも理由はあるよ。だって、ゆうくんは私の持っていないものを持っているんだもん。






昔から、ゆうくんは人気者だった。私はいくら頑張っても空気は読めないし、思った事はすぐに言っちゃうタイプ。
みぃちゃんとミクがいなかったら、きっとクラスから浮いてた。




冒険活動の時も。

冒活の時、私とミクは大ゲンカした。圭ちゃんも変に首は突っ込まなかったし、みぃちゃんもただ1人おどおどしてるだけだった



だけど、ゆうくんだけは違って。





ゆうくんはどっちも悪くないよ。って、同情しつつもシッカリと私を叱ってくれた。私は頑固だけど、私を扱いにくいって離れるんじゃなくて、真っ正面から当たってくれるゆうくんはカッコいいなって思ったの。

だから、好き。


5時間目は修学旅行の班決め。私達は、一緒になる。多分。





私は修学旅行で伝える。この想いを。3年間を全部伝えて。
ゆうくんはみぃちゃんにあげる。






私は新しい恋愛をする。





そう決めてたのだけれど。




また、新たな関係に気づいて。
私ってまだ知らない事ばかりだったんだなって、
思うことになる。





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