第12話

数々の伏線 。
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2017/10/14 14:59
亡くなった大好きな幼馴染「悠」から貰った" 探し物の依頼 "それは悠と私の記憶の中に隠された" 宝探し "。

────[ 2日目 ]

昨日の事から1日が経った。
私は今、太陽が元気に顔を出している空の下大好きなアイスティーを片手にカフェの椅子に座っている。

悠の机から借りた" 幼稚園時代のアルバム "を捲る。

数々の懐かしい顔がそこには綺麗に保存されていた。

「__こんな動物園行ったっけ…」


幼稚園の記憶なんて早々に覚えていないもの。次のヒント
『 4ヒント:美佳ちゃんは、幼稚園の事を覚えてる?』
悠は、まだ幼稚園の事を覚えている。
___何か、大事な事でもあったのだろうか。

私は記憶から探し出そうと頭を抱えるが、ズキズキと痛みだし 中々思い出すことが出来ない 。

それに、今思えば悠の手紙には全て「私に対して幸せかどうか、を聞いてくる」
手紙に限ってじゃない__彼が私に対して幸せ?と聞いてくるのは前々からだったのだ。


「美佳ちゃん__今、とても幸せ?」

「どう…?幸せ_?」

それは、悠が私に" 幸せ "な事をしてくれたら決まって言う、口癖の様だった。

「幼稚園の記憶」「前々の父親の亡くなった事について」「何故私にいつも幸せかどうかを聞いてくるのか」
何もかもが、伏線が引かれていく。
でも、それはもう__次の手紙で明らかになる事を信じている 。




「___?」


アルバムを見ながら脳内で思考し続けていたら一つの写真に目が食いついた。
それは、公園の大きな" 木 " 何故だろう。そこで大事な" 何かを "___


「ッ!思い出せない 。」

その" 何か "が頭に出て来る事は無かった。悠が最後にくれた" お願い "それはもう、叶えることも出来ないのか__

そう思っていた時、一つの電話がテーブルの上で" ブー、ブー "と振動し。
誰か、と思えば" 悠のお母さん "だった。


「はい!美佳ですけど__」

「美佳ちゃん!悠の部屋色々と見てたら…" 日記を見つけたの "!!」

「日記ですかっ!!すぐ行きますっ!!」

悠の第2の日記。
それは行き詰まる私に光をくれる唯一のものだと、勝手ながらも心の中で思い続ける。


私は、すぐに鞄を持ち少々残されたアイスティーを片手に走り出した__。

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