speaker:あなた
おはよーございまーす
ただいま
am7:28!今日もビバ健康!
やけど、学校行くん
ちょっとなぁ…
まあ、行きますけど
昨日のLINEで気まずく感じてんの
うちだけやろ、きっと。
ユキはなんも不思議がってなかったし、!
そうそう、いけるいける
なんて思ってたら
リビングでお母さんが私を呼んだ
お母さん「あなたー」
『なぁーにぃーーー』
「体操服忘れてんで~」
『はぁーい』
『持ってきまーす』
ふんふんふーんと
軽く鼻歌を歌っていた私を
絶望的な事実が襲った!!!(急にどした)
ん、ちょっと待って。
お母さん 体操服って言った?
ん、ん、ん、と
つまり今日は
体育あんのね?
嫌やああああああああああああああああああああああぁあぁぁあああああぁぁあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!
「冬に体育」ってきたら
もう長距離走しかないやん、
無理無理無理無理無理無理無理無理無理of無理
ほんま嫌やぁ…………
しかもユキ運動神経抜群やから
私ほってかれるし………
「一緒にゆっくり走ろー」
のテンションじゃないねん、あの人。
うわぁーーー
まーじか。
しょうがない。
頑張ろう…………
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。