Speaker:あなた
ユキ「あなたー 帰ろー」
『ごめん、今日 図書室に
本 返却しにいかなあかんねん』
「まじかっ」
『やから、今日は先帰ってええよ』
「ん、分かったー」
『ばいびー』
「ばいびー うちのぷりてぃーちゃん」
『なにそれw』
はぁーーーーーーーーー
図書室3階の端っこやねんなー
ほんま遠いしだる。笑
ユキと帰りたかった……
ガラガラ
『返却お願いし…』
え、なんで おるん
西畑「あ、」
今日は返却しに来ただけ
今日は返却しに来ただけ。
すぐ帰るし、 。
『、、返却お願いします』
「はーい」
トンっ
西畑「うわ、こんな難しそうなん 読むんや」
『え、普通の小説ですよ』
「俺 全く読まんわ」
『図書委員やのに?』
「ちゃうねん」
「友達に頼まれてん 今日だけ、」
『あ、そうなんですね』
「なんか、あなたちゃん今日冷たいな」
冷たいって、
どんな態度で接したらええか
分からんのに
『そんなこと、無いですよ』
西畑「なぁ、あなたちゃん
この後 なんも無いん?」
え、え、
どうしたらいいん
「予定あるんです」
って言うべきなんかな
でも、私は
きっと、
西畑先輩に誘われるの
待ってた。
こんなに 嬉しいんやもん。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!