第6話

カッコいい
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2018/01/04 04:32
とりあえず、部屋を出て一階に来た。

ここからどうやって行けば良いのかわからない。

すると、ちょうど20代くらいの若い女の人が歩いて来た。

「あの人に聞いてみよう。」

「あの、すみません。近くのスーパーってどこにありますか?」

「えっと、ここを右に行けばすぐ着くよ。」

「ありがとうございます!」

「いーえ」

と教えてくれた。

歩いて行くと、本当に5分くらいで着くことができた。

スーパーに入るとまずは、色とりどりの野菜が並べられていた。

「今日の夜ご飯、何にしよう。」

んー。

和食でお魚と肉じゃがとか?

でも、洋食でガッツリ食べたいかな?

悩みに悩んだ結果、カレー。

達也さんの好みがわからないけど、カレーなら大丈夫だろう。

とりあえず、カレーに必要な物と、明日の朝ご飯などの材料を買う。

「あ、明日のお昼は達也さんいるのかな?」

わからない。

けど、スーパーは近いし、また明日も来れば良いか。

お会計を済ませて、スーパーの袋いっぱいに詰め込まれた袋を持つ。

「重っ」

よたよたと歩きながら家へ帰る。


家…。

私の本当の家はやっぱり…。

お父さんとお母さんと過ごして来たあの家。

達也さんの家は、私の次の家になれるのだろうか。


などと考えているうちに家に着いた。

鍵を開けて入ると電気が付いていた。

あ、帰って来たんだ。

なんだかすごく安心した。

お風呂場から音がするからきっとお風呂に入っているのだろう。

私は部屋を出る前に、

[お帰りなさい。お疲れ様でした。お風呂を沸かしておきました。もし良かったら入ってください。

私は近くのスーパーへ行って来ます。 あなた]

と置き手紙を残しておいた。


帰って来ているなら早くご飯を作らないと。

まずは急いでお米をといだ。

次に買って来たものを冷蔵庫に入れつつ、必要な材料はだしておいた。

「よし、作ろっ!」

私は料理とかお菓子作りが好きで、よくお母さんと一緒に作っていた。

手際よく野菜や肉を切り、炒めていく。

するとドアが開き、達也さんが入って来た。

「良い匂いがするなぁ。カレーか?」

「きゃっ」

上半身裸で、少しまだ髪の毛も濡れている。

ちょ、まって、やばい。

カッコ良すぎなんですけど!

さっきも思ったけど、やっぱイケメンだぁ!!

しかも、しかも、腹筋割れてて、腕の筋肉もあって…。触りたいいい!!!

「あ、ごめん、ごめん、着替えてくる」

「あ、ちょっと待ってください。」

「ん?」

と振り向いてくる。

あぁ、カッコいい。

「髪の毛よく拭かないと風邪ひきますよ?」

「タオル貸してください。」

と首にかけてあるタオルを取る。

そして、わしゃわしゃと髪の毛を拭いた。

拭いている時、もう心臓がやばい。

頭の中がキャーキャー言ってる。

達也さんは背が高くて、私には少し届かないから

達也さんはしゃがんで来れた。

「よし、出来ましたよ。」

「ありがとう。」

と言うと、私の頭をポンッと手で撫でてくれた。

あ、本当にこれ、やばいかも。

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