第8話

夕食後から寝るまで
1,230
2017/10/14 12:40
カレーを食べ終わり、私はお風呂に入ることにした。

「はぁー、つかれたぁ。」

お風呂に浸かり、やっとゆっくりできる。

今日は色々ありすぎて…。

お葬式があって、達也さんのとこに来て、お掃除したり、お料理したり。

でも…達也さんが「おいで」って言ってくれてよかった。

本当に…よかった。


お風呂から出ると、達也さんはソファに座り、テレビを見ながら飲んでいた。

私が出て来たことに気づくと、

「今日はお疲れ様。明日学校だろ?」

「ありがとうございます。はい、学校です。」

「お父さん、お母さんが亡くなってから学校行ったの?」

「行って無いです。ちょっと忙しすぎて…。」

「じゃあ、明日は?」

「えっと、行けるなら、行きたい。です。」

忙しくて、もう行けなかった。

でも、早く親友の美紅(みく)に会いたかった。

「じゃあ行こう。明日俺も一緒に行って良い?」

「え?」

どうゆうこと??

「一緒に?」

「うん。」

「え?学校に?」

「うん。」

「だって、学校に色々言っておいた方が良いだろうし、それに書類とかもあるだろうし。」

「あ、そうですよね。わかりました。」

言い終えたあと、ふと思い出してバックを漁った。

「あの、これ、親が私のためにお金を貯めていたらしくて、」

「これ、使ってください。」

と私の名前が入っている通帳を差し出した。

「いらないよ。それはあなたちゃんが使いなよ。」

「え、でも、これから一緒に暮らさせてもらうのに…」

何もしないで居候なんて…

「んー、じゃあさ、ご飯作ったり、お掃除したり、家事をしてもらってもいいかな?」

「そしたら、いい?」

それなら…まぁ良いのかな?

うーん、

「わかりました。ありがとうございます!」

「いいんだよ。その代わり、そのお金は大切に使うんだよ?」

「はい!」

「じゃあそろそろ寝ようか。」

もう11時になっていた。

「あなたちゃんは、俺のヘッド使って。俺はソファで寝るから。」

「え!良いです!私がソファで寝ます!」

「そんなこと言わないの、女の子をソファで寝かせるわけには行かないでしょ?」

「いいえ!ダメです!達也さんは大切なお仕事があるんですから!」

「いや、明日はお休みだから」

「明日がお休みだからって、絶対明日もソファで寝るって言いますよね??」

「それは…。」

「だから私がソファで寝ます!」

「いや、俺が寝る」

もういいや!

「じゃあ、一緒に寝ましょう!」

「え?」

不意をつかれたような驚いたような顔をした。

「一緒に寝れば済むじゃ無いですか!」

「いやぁ、そうだけどさぁ、」

「じゃあ私はソファで寝ます。」

「…。わかった。一緒に寝よう。」


達也さんの部屋は、洗面所の前の部屋だった。

寝る準備をしてベッドに入る。

「明日は何時に起きる?」

「うーんと、お弁当も作らないといけないので、私は6時で、」

「ok」

というと、目覚ましをセットしてくれた。

「じゃあおやすみ」

「お休みなさい」

と目をつぶったものの…

心の中は叫んでる!!!

うわわわわわわわわわ

どうしよう。

男の人と寝るなんて、

なんあうわわわわわわ!

もう寝れないよぉ。

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