第10話

おはようございます
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2017/10/15 04:37
「うぅ、」

あったかい。

ゆっくり目を開けると、

達也さんに抱きしめられるような格好になっていた。

わっ、と声を出しそうなところを抑える。

あ…。そういえば私、泣いたまま寝たのかな。

だから、達也さんの腕が私の頭を包むように、達也さんの胸の中で寝ていたのかもしれない。

そう考えるとみるみる顔が赤くなって行くのを感じた。

今何時かな?

でも無理に動いたら起きちゃうよね。

うーん、と考えていると、

ピピピッピピピッピピピッ

と目覚ましが鳴った。

なんとなく私は目をつぶり眠っているフリをした。

すると、私の後ろにある目覚ましを止めようと、達也さんは私に覆いかぶさるように止めた。

近い、近い!!さらに近い!!!

「うぅ、」

と達也さんが起きた。

すると私がいることに気づき、

急いで引き下がった。

「あなたちゃん、ごめん!」

「大丈夫です。おはようございます。」

「おはよう」

と爽やかな笑顔だった。

やばい、朝から心臓が…。

「私は先に起きますね。お弁当作るので、」

「俺も起きようかな。」

と眠そうな顔をして起き上がる。

「ダメです。達也さんはせっかくのお休みなんですから。」

昨日も非番なのにお葬式に来てもらったし、もうちょっと寝ていてほしい。

「そう?」

「そうです。何時に起こせば良いですか?」

「うーとじゃあ7時で。」

「わかりました。」

「ところで何時に学校行くの?」

「えっと、まだここから行ったことが無いので、早めに出て…8時ですかね?」

「ok。」

達也さんの家は私の家からそんなに遠くはない。

ギリギリここは学区内だから高校は変わらなかった。

美紅には

[ごめん、美紅!明日は一緒に学校いけない!学校でちゃんと話すね!]

とLINEを入れておいた。

「じゃあお休みなさい」

「はーい、お休み。」

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