第13話

学校にて
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2017/10/16 09:14
クラスに入ると、みんなが一斉にこちらを見て来た。

あいちゃんが言ったのかな?

とおもいつつ席に着く。

「あなた!」

と急に名前を呼ばれた。

「あ、美紅!全然連絡しなくてごめんね〜」

と、美紅に会えた嬉しさを隠しきれずに笑顔で言った。

すると、

「いや、なんか、変わった?」

「え?」

と言ったところでチャイムが鳴ってしまった。

美紅とは席が近い。

私の前が美紅。

「はい、じゃあ日直さんお願いしまーす!」

とあいちゃんが言う。

そしてしばらくしたあと、

「今日は先生達が主張なので、午前授業になります。」

え!うそ、お弁当つくってきちゃったよー、

「あ、でも、お弁当ありよ。みんなちゃんと持ってきた?」

私はあいちゃんに心を読まれたみたい。

すると、美紅が付箋を私の机に貼った。

見てみると、

[今日、午後空いてる? いっぱい話したい!]

と書いてあった。

私も美紅と話したかった。

[うん!いいよ!私も話したい!!]

と書き、美紅に返した。


ホームルームが終わり、みんながみんな次々に立ち上がる。

すると、啓太が近づいてきた。

啓太は小学校からずっと同じ。

美紅は幼稚園からの幼馴染&親友だ。

「あなた。大丈夫か?話は美紅から聞いた。」

「うん、大丈夫!啓太にはもうちょっとしたら言うね?」

「何をだ?」

「内緒、美紅には今日言うから!」

「美紅に言うなら教えろよー」

「だめ〜、一回親友に言って、反応とか、色々落ち着かせたいの〜」

「俺も親友だろ!?」

「え、ごめん。親友って思った事、一度もないわ。」

「なんだよ!冗談だよ!ちゃんと乗れよ〜。俺一人だけ恥ずいわ」

あははっと三人で笑いあう。

良かった。ちゃんと笑えてる。

2人共死んじゃった時に、学校に行ったらもう心からなんて笑えないかな?

なんて考えてた。

でも、達也さんが「おいで」って言ってくれた時から

私の世界は変わったんだ。って思ってる。

達也さん、ありがとう。




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