第37話

家にて
1,020
2017/10/22 14:08
私はそのまま、家へ帰った。

静かな家…。

「ただいま…」

って言ったら、おかえりって笑顔で返してくれた達也さん。

もう、今まで通りにはいかないのかな。

私は達也さんの部屋へ行った。

私の部屋にベッドが来てから、朝、達也さんを起こしに行く時以外入っていなかった。

私は達也さんのベッドへダイブした。

達也さんの匂いがする…。

変態かよ!って自分でもツッコむけど…

安心する匂い。

達也さん…好き…。

また泣きたくなって来た。

ただでさえ、今日の朝、目がパンパンに腫れてたのにまた腫れちゃう。

と思いながら、涙をこらえても溢れてくる。

あぁ、もう。

どうしよう。




携帯が鳴り、私は起きた。

「もしもし…」

泣き疲れて寝てたんだ。

でも、達也さんのベッドで寝れて幸せ。

達也さんと一緒ならもっと幸せなのに…。

「あ!あなた?今、学校終わったから。」

「えぇ!?」

うそ、もうそんな時間!?

時計を見ると3時。

私、どれだけ寝てたの…。

「あれ、でも、早くない?」

「うん、今日は早い時程なの。今から家に帰って、荷物まとめるね!」

「分かった。うーんと、じゃあ、ソレイユの前で待ち合わせしようか。」

ソレイユは、美紅の家と私の家の間くらいにある。

「ok、何時?」

「うーん、じゃあ4時!」

「はーい、じゃあまたね!」

「うん!またね」



電話を切り、LINEを見てみると、

「あなたちゃん、大丈夫かな?何かあったらちゃんと言ってね。今日はどうする?

今日もうちに泊まる?」

と、清水さんから来ていた。

私は、

「心配かけてごめんなさい。大丈夫です。今日は家に帰ります。ありがとうございました。」

と返信した。

リビングへ行き、冷蔵庫を開ける。

やっぱり、材料無いなぁ。

待ち合わせしてから買いに行くか。

と、思いながら、時計を見計らってソレイユへ向かった。

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