第4話

集中力【雷斗side】
95
2017/10/14 04:46
桜井が来る前に1時間以上勉強してそれプラス30分…。さすがに疲れた。てことで手当り次第曲を入れて、歌っていく。



でも、俺らの勉強を見てくれている桜井は、“課題があるから”と言って断った。そして今では、ヘッドホンを付けて課題を進めている。
??
おーい神崎!お前の番!
雷斗
あぁ!
俺が歌うのは人気男性バンドの超有名なやつ。





雷斗
…DASH!
??
お前、97点いってんじゃねーか!
雷斗
得意ですから!
ドヤ顔してやったぜ。
??
次は…SAKULAの FLASH じゃん!氷室か?
涼莉
え、私じゃないよ?
??
俺だよーん。
そう言ったのはお調子者担当の朔斗(さくと)だった。


しかも歌い出したらめっちゃ上手くて99点取ってた。
雷斗
お前、すげーな!
朔斗
へへっ。やっぱ好きなんだよな〜SAKULA!


そーいえばここにいる殆どがSAKULAファンじゃなかったっけ?
確かに…。SAKULAは男のファンも多い。実際俺もファンだし。もちろん、6割方が女のファンだ。



SAKULAのいい所は、聞き手である俺らが感情移入しやすい所。恋愛系の歌が多いけど、それでも感情移入しやすいし、それ以外に元気を出させてくれる歌も多い。
??
瑛莉菜ちゃんは…って勉強中か。
おいおい、俺らが歌い始めて30分以上経って、違う課題進めてるし!どんな集中力だよ…。


それにもその集中力を分けて欲しい…。誠実に…。
瑛莉菜
…んー。…どうかした?
桜井が伸びをした。無意識に見てたんだな、俺の方に向かって聞いてきた。
雷斗
すげぇ集中力だなって…。
瑛莉菜
昔からこんなんだからね…。あ、もう帰んなきゃ。
言われてみればもう6時前だ。もう冬だし、外は真っ暗だ。
涼莉
じゃあ、今日は解散しよっか!

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