第7話

episode7~練習試合開始~
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2017/10/15 10:22
座れるところに移動し、すぐに五十嵐くんに目をやる。
汐那
五十嵐くん頑張ってるね!
そう言って叶矢の方を向く。
叶矢
そりゃ、練習試合だしな。頑張らないわけないだろ。
と、当たり前な返事。
少しは、テンション合わせてくれてもいいのに。
その態度にムッときて、試合に目を向けた。
すると、大雅くんと目が合った。
汐那
大雅
目が合い、五十嵐くんからペコッと頭を下げてくれた。
汐那
頑張れ
だから、私も口パクで頑張れと伝えてあげた。
大雅
!…頑張ります
意味が伝わったようで、口パクでお礼をしてくれた。
ピーッ
試合のホイッスルがなる。
この試合は、五十嵐くんを中心に動いていた。
大雅
ナイスー!!
汗だくになりがらも必死にやっている五十嵐くんを見ていると
汐那
かっこいい…
また、胸がキュンとなる。
こんなふうになったのは初めてかもしれない。
先輩を好きになった時もこんな風になったことない。
●●●●
ピーッ!
試合終了のホイッスル。
接戦だったが、五十嵐くん率いるチームが勝った。
汐那
やったー!勝ったね!
体育館を出る時に、叶矢と話しを共有した。
叶矢
ヤベェな!あれは接戦だった!マジかっけぇ!!!!
次はちゃんと話に乗ってくれて嬉しかった。
大雅
如月先輩!
突然試合終わりの五十嵐くんに呼び止められる。
汐那
あ!五十嵐くん!!
私は、五十嵐くんの元にかけて行った。
汐那
お疲れ様!もーほんとに凄かった!
めっちゃ活躍してたね!
試合を見たあとなので、つい私も興奮を抑えきれなくてベラベラと喋ってしまった。
大雅
試合見に来てくれてありがとうございます!
いや、俺なんて活躍してません!もっと頑張らないと!
私が話したことにひとつずつ答えてくれた
叶矢
汐那ー、そろそろ帰るぞ
汐那
あ、うん!じゃあ、帰るね!お疲れ様!
叶矢に帰る催促をされ、大雅くんに手を振って
帰った。
大雅
はい…
五十嵐くんも、小さく手を振ってくれた。
何か元気なくなったのは気のせいかな?

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