私は、玄関から叶矢を見送った。
叶矢が角を曲がったところで、家に入った。
家に入ると、すぐにお母さんが出迎えてきてくれた。
ニヤニヤしながら聞いてくる。
何か、叶矢とあったんじゃないかと期待している顔だ。
そう言って、自分の部屋へ行った。
●●●●
ピロン
LINEの音。
トークを見ると五十嵐くんからだった
大雅>見に来てくれて嬉しかったです😸頑張れました!
文字から五十嵐くんがどんな顔してるかうかんでくる。
汐那>何もだよ😍かっこよかったね!
と、送るとすぐ既読がついた
大雅>それ本気で言ってるんですか?
今までと違って絵文字もない。
何となく変だなーと思ったけど返事をかえした
汐那>本気だよ?本当にかっこよかった!!😊
本心を言った。
すると、既読はついたけどなかなか返事が来ない
返事が来なくて、トーク履歴を見直す。
大雅>先輩、今日一緒にいた男って彼氏ですよね
送られた言葉を見ると、そんな変な事を聞いてきていた
汐那>全然違うよ笑あれは、仲のいい友達!叶矢って言うんだよー
勘違いされていたらしい。
叶矢と私は、カレカノに見えるのかな?
大雅>ホントですか!良かったです😼😼
今まで通りの絵文字付きLINEにホッとした。
大雅>俺は先輩の事を好きなんで、取られなくてよかったです!
その言葉が送られてきた時胸がドキドキしていた。
汐那>ありがとう笑
動揺しつつ、言った。
帰ってきた言葉は
大雅>俺先輩のこと本気で好きなんで!これからは攻めますね!
私が、思ってない方の“好き”だった。
まさか後輩から告白されるなんて__
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。