第2話

私があなたに隠していること
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2017/10/13 13:15
シルクと話してたら、学校に着くのなんてすっごく早くて。


もう学校の玄関。
シルク
あ、そか。
お前そっちだもんな笑笑
あなた

そうだよ、いつになったら覚えるの!笑笑

シルクはたまに私が違う学年ってこと忘れちゃうみたい。

たくさん話してるからね。
シルク
じゃ、またな
あなた

ん、またね





私がシルクとバイバイした後に見るもの











私がまず目にするのは、
この最悪の下駄箱の中。

靴を履くと、またあれが靴の中に入ってる。





「お前調子乗りすぎなんだよ」

「死ねよ、自殺しろ」

「お前なんかいなくてもいいんだよ」





たくさんの心に刺さる言葉たち。

紙に大きく書かれた、〝 死ね〟の文字。
私、なんかした?


私なんかいなきゃいいの?





毎日毎日そればかり考えてる。



けど、シルクといる時は、
そんなこと忘れちゃう時が沢山あって、
一緒にいると安心する。








靴は先生に私へのいじめがばれないように
ちゃんと綺麗においてあるみたい。



じゃあ、なんで私が先生やシルクにこのことを言わないのか、って?






シルクにとっても迷惑がかかるから。

シルクにまで嫌われたくないから。










たったのこれだけなの。





だから私はこの紙をバックの中に隠すの。

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