シルクの声だ…
ガシャンッ
私の体力と精神は限界に達していた。
長時間この暗い空間にいたこと。
いじめのこと。
もう…。
ガチャンっ
私はシルクに抱きついた。
そして泣いた。
もう限界だった。
ここで、気付く。
シルクにまた迷惑かけたこと。
ごめんなさい。と心の中で思った。
私はこれまでの辛かったいじめについて全部話した。
途中、この話をすることですら辛かった。苦しかった。それでもシルクは
って、最後まで聞いてくれた。
私が思ってることを口にすると
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シルクside
あなたが泣きながら頑張って話してくれてるんだ。
怒りを抑えろ。
一番そばにいたのに、気づいてやれなかった。
あの時、ちゃんと聞けばよかった。
もっと早く気づいてれば…
俺はあなたの気持ちを聞き、耐えきれず、抱きしめた。
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シルクが抱きしめてくれた。
それがとても安心して。
どこにも行かないで…
そう願った。
私はその言葉を聞き、もっと泣いた。
泣き疲れ、ぐったりした私に
そう言われ、シルクに抱き抱えられ、先生の元へ向かった。
編集部コメント
主人公は鈍感で口下手ではあるものの『コミュ障』というほどではないので、キャラの作り込みに関しては一考の余地があるものの、楽曲テーマ、オーディオドラマ前提、登場人物の数などの制約が多いコンテストにおいて、条件内できちんと可愛らしくまとまっているお話でした!<br />転校生、幼馴染、親友といった王道ポジションのキャラたちがストーリーの中でそれぞれの役割を果たし、ハッピーな読後感に仕上がっています。