その日、あなたが起きることはなかった。
次の日も、その次の日も。
病院に行っても、あなたは寝たきり。
学校に行ったら、友達に心配された。
俺を元気づけようとしてくれた人もいた。
ただ、
俺には今それに答えてあげる力なんてなかった。
そんな時、俺の1番の友達と言えるンダホが来た。
こいつが俺の友達で良かったなと心の底から思った。
ただ、あいつがな。
いいやつすぎんだよ。
よし、俺は部活に集中だ。
部活をやってる最中に
ンダホから連絡が来ていたと、先生から言われた。
その内容は、あなたちゃん起きた!
けど、やばいことになってるから早く来て。とのことだった。
俺は急いで病院へ、向かった。
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病室へつくとそこには辛そうな顔をしたあなたが、ベットに横たわっていた。
だけど、俺にとって、あなたが起きたことはほんとに嬉しいことだった。
ぎゅっと抱きしめた。
やっぱり俺、こいつのこと好きだ。
ただ、何も言わないあなたに違和感を覚えた。
なんかやばいのか?
俺はあなたを離すと、あなたの顔を見て驚いた。
どうして、泣いてんだよ。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!