ピピピピピピピ
アラームが午前4時を知らせる。
わたしは、いま学校に通っている傍ら毎日少しだけYouTubeに動画を投稿している。
まだ、チャンネル登録者数は100人と全然少ないんだけどね。
わたしが、YouTubeを始めようとおもったキッカケは紛れもなくFischer'sだ。
彼らのおもしろい動画はいつも大笑いしながらみている。
生活に彩りを与えてくれる彼ら。
わたしも、彼らと同じ東京に住んでるけど、会えることなんて早々ないよね。
とにかく、まだまだ早い朝方。わたしはこれから走りにいく。ダイエットのためにね。
そう思いながら、休むために公園へと足を運んだ。
家から持ってきた、ペットボトルを取り出そうとすると…
足につけていた少し小さめのペットボトル。すべてこぼしてしまい、びしょびしょに濡れてしまった。
じゃっかんテンションが下がり、新しい飲み物かなにか買おうと公園の自販機へ向かう途中。
少し小柄だけど、公園内の遊具を器用にトレーニングとして使う人。
すれ違う2人。
このときはまだ思ってもみなかった。
この人が本当にあの人だなんて。
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!