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第34話

nighteen《マサイ》
1,093
2017/12/30 13:32
どうして??なんでわたし今、一人ぼっちなのぉぉぉぉぉぉぉ
うぅ!気づいたらマサイさんいないし…

一人ぼっちだし!
どうすんのよおおおおお。
あなた

ああ。泣きたい。

いつもこうだ。うまくいかない。何でなんだろう。
両親に愛されるのもいつも弟ばかり。

当たり前か。腹違いの娘なんだから。

私は父の、愛人の娘。父も母も生まれてくることを望んでいなかった存在。

あなた

なんか…産まれたときからついてないんだな。私って。

なんだか悲観的になってしまって、涙が落ちかけたそのとき。
マサイ
いたああああああああ!!!!!
あなた

えっ。

マサイ
なにしてんだよ!探したんだぞ!
あなた

マサイ…さん…。

マサイ
ったくよー。気づいたらすこーーーーんって落ちてて…
あなた

撮影は…?

マサイ
シルクに任せた。ほら~いくぞ~。
初めて人に見つけてもらえた。

初めて人に心配された。

それは、普通のことなのかもしれない。

けど、私にとっては大きな大きな事だった。
マサイ
なに泣いてんだよ!どした??どっか痛い??
あなた

あ.いや…

マサイ
……ほい!おんぶ‼こう見えても結構力はある(笑)
ありがとうございます。

そう言って私はマサイさんの背中に乗る。

それは

とってもドキドキした。

男の人におんぶしてもらうと言うことじゃない。

もっと、別の他のドキドキを。

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