第21話
消えたかった。
10年前
はじまりは中学2年生の頃
男子1「お前中学にもなってその声かよー」
男子2「二次元から来たんですかー?w」
あなた「······。」
女子1「ちょっとやめなよwwww」
女子2「可哀想じゃんw」
バタン!!
女子「あーあー、行っちゃった。」
男子1「そうやって昔からすぐ逃げるもんな」
バタン!
あなた「うるせーよ!お前に何がわかるんだよ!!」
女子「キャー!」
女子「先生よんできて!!」
簡単にいうと精神的に狂いそうないじめだった。
親もどちらかと言うと真面目で、口だけは強いタイプだった。誰に似たのか私は喧嘩も普通の女子より強かったし。今とは真逆の性格になってた。
きっとあの時エスカレートしなければ、もっと普通に他の男子とも女子とも話せたし、こんなことにはならなかった。
あなた「死にたい。てか早く高校行きたい。」
高校一年生の春。
新しい彼氏が出来た。中学の時もいたけど、正直手を繋ぐこともしなかったしちゃんとした彼氏とまでは言えなかった。
順調だったのに、アイツが壊してきた。
男子1「お前あなた何かと付き合ってるのかよ」
男子「え?」
男子1「あいつ昔あーでこーだったんだぜ、」
男子「え?そうなの···」
男子1「早く別れたら?」
男子「あぁ、、ちょっと考える」
それから急に避けられるようになった。
いてもたってもいらず、当時の彼氏と話すことにした。
男子「ごめん、しばらく距離置かせて」
あなた「え?記念日は?」
男子「後でもいい?」
あなた「わかった···。」
何も言えなかった。付き合ってくれた相手だし、ちゃんと私を受け入れてくれた唯一の人だったから、嫌われたくなかった。
けど、結局記念日もする事なくその彼氏とは別れることになった。
全部噂が原因だった。
誰も信じれなくなった。友達はいたけど正直浅く関わる事しか出来なかった。
そんな高校2年生になったある日1人の男がその壁を壊そうとしてきた。