第13話

ありがとう
983
2017/10/26 14:28
伊野尾「──後1日だね…」
「もう…伊野尾さんを生き返らせる準備はできています」
伊野尾「──お願いね…」
「はい!」

人間を生き返らせる方法が昔から都市伝説として
伝わってきた。
生き返らせる方は自分の血と相手の血を混ぜ合わせ、
その血を飲むという方法だった。
あくまでも都市伝説のため半分信じていなかったが、
伊野尾のため、あなたはやることにした。

「いいですか?飲んでください…」
伊野尾「──うん…」
あなた、伊野尾「せーのっ!」

あなたと伊野尾は血を一気に飲んだ。

「うわ、何この味…なんとも言えない…」
伊野尾「はぁっ、やっぱりも……」
「伊野尾さん…声…変わってません?」

伊野尾の声は透き通っていない声に変わっていた。
そう、伊野尾は普通の人間に戻れたのだ。
もう奴隷の國に居なくてもいい。
楽な暮らしができるようになったのだ。

「やった!!!」
伊野尾「ありがと♪」
「いいえいいえ!、さ!大貴のところに行きましょ!」
伊野尾「怖い……」
「大丈夫です!私がいます!」
伊野尾「あなた……」
「おいで……?…」
伊野尾「ほわぁっ!…うん!」

伊野尾はあなたに思いっきり抱きついた。

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