前の話
一覧へ
次の話

第4話

第4話
57
2017/11/07 15:16
家に帰ってすぐ、私はスマホを見た。
案の定、メッセージがたくさん届いていた。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

メッセージ
くるみ
ねぇ、どうするの?
友紀
何が?
くるみ
明日のことだよ。
奨哉
スマホとペンとカーディガンだろ。
くるみ
もうちょっとしっかり考えなきゃ行けないでしょ。
あなた

あのさ、私やっぱり1人で行っちゃダメかな?

くるみ
それはダメ!
くるみ
あなた1人では絶対に行かせない!
奨哉
そうだよ、一緒に行くって決めたんだから
あなた

ほんとにいいの?

友紀
何回聞く気だよ
あなた

ごめんね

くるみ
なんかあった?
奨哉
あのさ、お母さんに何か言われたからって、自分のやりたいことやらないのはおかしいと思う。
奨哉
僕は、あなたのお母さんと話したことないから、何を考えてるのかも分かんないけど、何でも言いなりになるのはおかしいと思う。
くるみ
そうだよ、奨哉の言う通り
あなた

ありがとう




ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



そして、金曜日になった。
いつもと変わらず朝の支度をして学校に行くだけなのに、なんだかドキドキする。この時間には、もうお母さんは仕事に出ている。一応、置き手紙をしておく。携帯を持っていくけど、念のため知らせておこう。


あなた

おはよう

くるみ
おはよ!あなた
いよいよだね。
あなた

うん、すごい緊張してきた。

くるみ
えー、私はわくわくしてるんだけどな
あなた

確かに、テンション高いね

くるみ
まあね、
奨哉
おはよう
友紀
あっ、おはよ
くるみ
ん?どうした?
奨哉
こいつ、妙に緊張してんだよ。
友紀
仕方ないだろ、俺にはこの3人の命がかかってるんだ。
あなた

えっ、そんなに危険なの?

くるみ
違うでしょ。
ただただ張りきってるだけ
あなた

なぁんだ。

友紀
なぁんだとは、何だ!
奨哉
あっ、寒っ!
あなた

やっぱり、冬に近づいてるね。

くるみ
みんな優しいね。
スベってるって言わずに。
友紀
やめろよ、そういうの
結構傷つくんだよ…
あなた

ごめん、ごめん

梨華
あら、仲良し四人組が揃ってる
くるみ
何か用?
梨華
今日はいい日になるといいわね。
くるみ
えっ?
梨華
聞こえなかった?
死なないようにねって言ってんの。
くるみ
はぁ?
日菜
あれ?怒っちゃった?
琴海
だって、友紀が命がかかってるとか
言ってたじゃない。
だから、心配してあげてるの。
奨哉
残念だけど、月曜日になったら
また元気に来ると思うけど。
梨華
ふん、ならいいわ。
たまにはうるさくないとやってられないから。
くるみ
何なのあいつ。
本当に腹が立つ。
あなた

まあまあ落ち着いて

くるみ
はぁー、あいつと同じ空気吸ったら
気分悪くなる。
奨哉
よし、じゃあ、7時に学校な
友紀
おー
あなた

うん!

くるみ
…うん


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

家に帰って、準備をする。といっても、昨日の夜にほとんど終わらせてしまった。だから、もう用意の必要はなかったけれど、何か気持ちが落ち着かなかった。




ピンポン
家のチャイムが鳴った。学校で待ち合わせのはずだったのに、誰だろう?
くるみ
あなたー!
一緒に行こう!
あなた

えっ、学校で集合じゃないの?

くるみ
そうだけど、いいじゃん。
あなた

わかった、すぐ行くよ。

こんなくるみは珍しい。けど、心のどこかで誰かを頼りたい気持ちがあった。そんな気持ちを見抜いたようにくるみは来てくれた。そんな友達だったんだ。素敵で一緒にいるだけで安心できるような。
くるみ
ねえ、何にやにやしてるの?
あなた

なんでもないよ

くるみ
いやー、そんなににやにやしないでしょ。
あなた

ほら、早く行くよ!

くるみ
それ、わたしが言おうと思ってたのに。
私たちは、学校に向かった。











更新すごく遅くなってしまいました。
すいません。




こんなに不定期な更新ですが、楽しんでいただけると嬉しいです!
これからもお願いします!

プリ小説オーディオドラマ