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第6話

病院
719
2018/01/12 11:56
あなた

ねえ 、グク?もう授業始まってるよ?

グク
わかってる 、御免な
あなた

ねえ ..グック…

泣きながらグクの名前を呼んだ 。
電話越しに震えながら謝るグクの名前をひたすら呼んだ。
結局午前中は泣き腫らした目で教室に行けるわけもなく屋上でぼーっとサボってしまった。
お昼になると星空が屋上にやってきた。
星空
何やってんの 、教室戻るよ
あなた

ねえ 、入院って痛いのかな

星空
何言ってるの?早く
あなた

ねえ星空聞いて …

私は星空にすべてを話した。
星空は私を優しく抱き締めてくれた 、
星空
あんたグクにこのまま会えないままでいいの?
あなた

嫌だよっ 、でも ..でもっグクは入院なんだ 、よ?

星空
今から御見舞行けばいいでしょ?!
おみまい..オミマイ..お見舞い..お見舞い!!
星空に言われて気付いた 、お見舞いがある!
星空
早く行きな?先生には上手く言っておくからそれとグクに早く治せよって言ってて。
あなた

うん、有難う星空大好き

慌ててカバンを持って階段を一気に駆け下りて向かう先は大好きな大好きなグクが待つ
あの病院 。グクがどんなに思い病気でも私は笑顔で会う。私は笑顔..私は笑顔..私は笑顔..
呪文のように唱えながら病院に入ってナースさんに部屋を聞くと9階の901号室。
広いエレベーターの中一人で上まで上がるのは怖かった。とうとう病室の前。
あなた

コンコン)グクー?

グク
はーい
あなた

グク…

グク
りう 、何で
ベッドにいるグクを見ると涙が溢れて視界がぼやける。
あなた

グクっ…グク…

ベッドから降りて近寄ってくるグク。そっと私を抱き締めて背中をさすってくれた
グク
俺さ、がんなんだって。もう1年の命なんだ
あなた

え、…?

1年?1年かけて治る病気ってこと?そんなにかかるの?時間?え 、グク…?

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