第64話

番外編3 お互いの家族 (1/2)
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2018/10/20 02:09
凛佳
え、また屋上?
蒼依
うん
凛佳
今日は私用事あるから起こしに行けないよ?


凛佳と友達になって1年が立った中2


屋上に頻繁に行くようになってその都度凛佳が起こしに来てくれる
蒼依
いいよ、携帯のアラームするから
凛佳
風邪引かないようにね?
蒼依
は〜い

昼休みはいつも屋上にいく


さすがに夏は暑すぎるから行かないけど今は10月と暑くもなければ寒くもない時期


風が吹けば気持ちいいし吹かなくても快適だ


もちろん屋上は鍵がかかってる


でも壊れてて工夫して開ければ難なく開けられる
蒼依
よっ…と。

ほら開いた。


先生ちゃんと修理しないとね
あっ…

……あっ??


ドアを開けると屋上の壁に男女が居た


それだけならまだいい。


でも女生徒は制服が乱れ後ろで腰を振っている男子生徒も制服が乱れている


そう、つまり行為をしている
蒼依
〜〜〜っ!!?!?

声を出しちゃいけないと思い口を手で塞いだ


教室戻ろう…!!!


ドアに手をあて、出るときに男子生徒と目があった


これが私と朔先輩との出会いだった___





凛佳
あれ?早かったね
…顔赤いよ?
蒼依
きょ、今日はやめようかなって…!!
凛佳
ふーん?


何で学校であんなことしてんの?!


しかも目合ったし…


屋上に行くのしばらくやめよ……






それから一ヶ月後


私は久しぶりに屋上に行く事にした


よく考えれば毎日毎日あそこでヤッてるとは限らないから様子見て普通に行けばよかった


屋上を開けて先生に見つからないようにすぐに閉じた


おっ、やっと来た
蒼依
っ!!

あの日の男子生徒がただ寝転がっていた


起き上がって私の所へ来るとじーっとみた
蒼依
な、なんですか…
経験あり?なし?

……はっ!?


経験ってあの経験!?
蒼依
無いですけど?!

中学生なんてまだ無いでしょ…!!
正直だね
あの日覗いてたの君でしょ
蒼依
覗いてない、ただ見えただけです

そう、あれは不可抗力だ。


不可抗力って言葉の意味知らないけど。
蒼依
彼女とああいうことするの家でしたらどうですか
え、彼女じゃないけど
ただの遊び


お、大人だ……
そういや名前は?
蒼依
三橋蒼依です…
あ、何か噂できいたことある
両親が___
蒼依
お父さんとお母さんは悪くない!!

言ったあとに我に帰った


目の前の人もびっくりしている
…オレさ両親離婚したあと母親が自殺したんだよね、精神疾患で病んでたから。
蒼依
…え

いきなり話し始めた


母親が亡くなった…


少し、私の所と似ている
俺は母親の介護したんだけどオレに悪いと思ったらしくて、それもストレスになって学校から帰ったらあっさりこの世に居なくなってた
その後父親は事故で死んだ

両親が他界して1人暮らし……


待って、それって私が噂されたこと似てる…
誰のせいで死んだとか無ぇよ
神様がこの人はここで死ぬ運命だって決めたの
ただそれだけ

淡々と空を見ながら言っている
蒼依
神様とか…信じるんですね
ロマンチストだろ?

口角をあげて無邪気な笑顔


この人になら話していいや…そう思った


名前も知らない人に私はお母さんとお父さんのことを話した


その間反応はしなくてただ空をずっとみていた
世の中不平等で出来てる事もある
寧ろ不平等な事の方が多いかもしれない
それでもまだ生きてるって事はこれから先良い事があるってことだ
蒼依
イヤことばかり起きたら…?

こんなに納得することばかり言うから続きが気になる


うーんとその人は考えて、
えっちして忘れる♡
蒼依
……は?
正確には自分の好きな事して忘れる

何を言ってるんだろうこの人は…
蒼依
つまりあなたにとって好きな事がえっち…?
そういうこと
ヤるとスッキリするよ

そういうのって好きな人するものじゃ……



ねえ、オレと気持ちよくなろうよ



それが私の初体験だった___

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