第25話

◊*゚変わらない態度 ◊*゚
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2017/12/27 10:06
蒼依
じゃあ行こっか〜

放課後、買い出しのため幼馴染くんと校門を出た


三浦ちゃんからお金を預かって足を進める


校門を出て左に曲ろうとしたとき首襟を引っ張られ ぐえっ ととても可愛くない声が出た


普段も声可愛くないけどさ
蒼依
なにやってんの、殺す気?
お前こそ何やってんだよ
店こっちだろ

そう言って私逆方向の方を指差した


……あれ?
蒼依
そうだっけ?
…方向音痴かよ
蒼依
間違えただけだよ

はいはい と適当な返事をされ自分だけとっとと歩いていく幼馴染くん


後ろから追って隣に並んだ


数分無言のまま歩いていく
最近どうなの
蒼依
え、ナンパ?
口縫い付けるぞ
蒼依
すみません。

中学の頃から私への対応変わらないな…


それが逆に安心するんだけど
蒼依
どうって家の事?恋の事?
どっちも

幼馴染くんと凛佳、朔先輩は私の家事情を知ってる
蒼依
別に変わらないよ
たまにまだ凛佳の家に泊まらせて貰ってる
恋愛の方は…ぼちぼち

何で他人の幼馴染くんにこんなに言うのかというと中学の頃助けてもらったから


家の事も恋の事も凛佳と幼馴染くんが居なかったら多分私は今ここにいない


だから幼馴染くんと凛佳には幸せになって欲しいし今度は私が二人が困ってる時助けたい
滝瀬のどこがいいの
蒼依
え、バレてる?
とっくに

意外と恋愛には敏感なんだな幼馴染くん


滝瀬くんのどこがいい…か。
蒼依
真っ直ぐな所…?
ふーん

ふーんって…自分から吹っかけといて…
蒼依
あ、じゃあ凛佳の好きな所は?
ダメな事はちゃんとダメって言ってくれるとこ
蒼依
あ〜、たしかに

授業中お菓子食べようとすると絶対止めてくれるし体の関係持ち始めた頃も最初は止めてくれた


でもそれは説教じゃなくてちゃんと私の話も聞いてくれてお互い納得するまで話した
あとは知らね
でもすげー好き
蒼依
私も彰都くん好きなのそれと同じ
特に理由ないけど凄く好き

話しているとお店についた


いつ来てもデパート混んでるな





1時間後
蒼依
ほーーしーーいーー!!!
金ねぇだろ

私は今両手にお菓子を持っている。


食材や内装の材料を買い終えて帰ろうとした時お菓子コーナーに目が入り少し寄って貰うと新商品のお菓子が沢山出ていたのだ


しかも私の好きな味


だけど残念ながら私の財布には50円しかない


文化祭の予算から出すわけにも行かない
蒼依
だから幼馴染くん買ってよ!!
ぜってー嫌
蒼依
お金返すから!
返す気ねぇだろ
蒼依
うん!!!
店出るぞ。

だってお金無いのにどうやって返すのさ!!


やばい今私めちゃくちゃ最低なこと言ったな。


でも無いものはない
蒼依
わかった!!
じゃあお菓子買ってくれたら何か言う事聞く!!
いやそもそもお前両手に何個菓子持ってんだよ

私は両手沢山に持ったお菓子を一つずつ数えた
蒼依
7個
減らせ
蒼依
買ってくれるの?!

幼馴染くんは諦めたのか 買ってやるから減らせ と言ってきた


勝った。


さてどれを減らそう、このポテチとグミははずせない絶対
ポテチとグミは絶対買ってるよな
中学の頃から
蒼依
細かく言えば小学生から
ポテチとグミは特別で私とっては思い出のお菓子
…ふーん…

あの頃貴方が常に食べていたお菓子


ねぇ、どこかでわたしを見守ってくれていますか


会えない人
蒼依
…よしきめた!!
これとこれとこれ!

ポテチとグミとチョコがコーティングされたクッキーイチゴ味


幼馴染くんは財布から野口英世さんを出すと私に渡した


おお、英世さん…君が欲しかった…


贅沢言えば福沢諭吉さんが欲しいけど


幼馴染くんはその場で待って私だけレジに行った


待っててねお菓子たち買ったらすぐ食べてあげるから


楽しみでウキウキしてると誰かと肩がぶつかった
蒼依
あ、すみませ__
弘也くん!
弘也
あ、先輩
すみません大丈夫でしたか
蒼依
うん、大丈夫

お菓子はちゃんと落とさないように守った
美玖
ちょっと弘也1人で行かないでよ!!
…あれ、蒼依ちゃんだ
蒼依
美玖先輩?
あれ何で2人が…

接点なんて無さそうな2人なのにどうして一緒に買い物を…


美玖先輩は私を見ると ああ! と何か納得してる


そして弘也くんの腕に自分の腕を絡めると
美玖
弟なの!




えっ。

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