誰もいない屋上
2人だけの空間
気付いたら入り口から死角になっている屋上の壁に追い詰められていた
好きな人とするのが理想だけど…
正直そういうのに興味がないと言ったら嘘になる
渋って顔を下に向けると男子生徒の手で顔を上にあげさせられた
朔…きれいな名前…
顔と名前が一致してる…
朔先輩は私から離れた
離れてしまった時に "寂しい" そう思ってしまった
家庭環境が似ているからかこの人に少しもう心を開いてしまってるのかもしれない
朔先輩は口角をあげてまた近づくと私の顎に手をかけ親指は唇を触ってくる
そして、
唇が重なった
初めてのキスだった
不思議な感触
初めてなのを察知してか優しくしてくれている
離れてはまた重ねての繰り返し
言われた通り口を開けると朔先輩の舌が私の口内に入ってきた
初めての感触で不思議な気分
気持ち悪いと思わないのはそれほど朔先輩が上手いからだろうか
先輩の手が制服の中に入ってくる
"大丈夫"と言われてるかのように背中を擦られる
この人は…怖くない…
痛い、痛い、痛い
でも前戯を時間かけてしてくれたからか痛みはそう続かなかった
朔先輩が全部挿ったとき止まってくれた
返事の代わりに首を横に振った
学校だからなのかそこは考えてくれて制服はあまり脱がさずにしてくれている
奥に来るたびに体は反応してビクついてしまう
初めてなのにこんなに気持ちいい
初めては痛いって聞いていたのに
違う場所、もう少し奥をつかれたとき今までより1番体が反応した
な、に……頭が……
言葉と同時にまた同じ所をつかれると声と共に快楽がきた
何かクる……
朔先輩は気付いたのか手を重ねてくれた
イ、く……?
そう思った瞬間朔先輩の腰が今までより1番早く動いた
体中に何かが集まって弾けたような感じがした
頭も真っ白になる
ただ気持ちいいと言う事だけ理解した
フワフワする……
先輩のモノが抜かれるときも感じてしまって声が出る
体を起こされ頭を撫でられる
恥ずかしくなって下を見る
恥ずかしかったけど…気持ちよかった
制服を少し着崩して先輩は立った
先輩は笑って、
そう言った
これが私と朔先輩の出会いと私の初めての行為
今思えば初めての私に色々優しくしてくれたな〜
まさかあんなにヤる仲になるとは思わなかったけど…
今は彰都くん一筋だけどねっ
編集部コメント
依頼人の悩みや不安に向き合うカウンセラーという立場の主人公が見せる慈愛にも似た優しい共感と、その裏にひそむほの暗い闇。いわゆる正義ではないものの、譲れない己の信念のために動く彼の姿は一本筋が通っていて、抗いがたい魅力がありました!