第43話

◊*゚やめる難しさ ◊*゚
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2018/02/02 10:38
凛佳
また明日ね
蒼依
うん、またね

手を振って凛佳と幼馴染くんと分かれると彰都くんが変わらず隣に並んで歩く


電車で寝てしまって彰都くんの肩を借りてた事にはびっくりして眠気なんてすぐにさめた


それからと言うもの何だか気恥ずかしくて顔を見れないでいる


それは相手は同じみたいで。
蒼依
い、行こうか…
彰都
うぃっす…

今までにこんな沈黙で帰ったことがあるだろうか、いや、ない。


あ、今の反語頭良さそうな人っぽくない?


…冗談はさておきどうしよう
蒼依
明日また文化祭だね
彰都
あー、ですね
明日は保護者と他校の生徒来るから忙しそうっすね
蒼依
今日練習試合からの文化祭って疲れるね
彰都
寝れば回復するんで
蒼依
お〜、若いね〜…
彰都
1歳差じゃないっすか

なお、ここまでの会話で目合わせておらず顔も見ていない。


さてどうしたものか
蒼依
明日の方が盛り上がりそう
イベントもあるし

模擬店も増えるし楽しみ


絶対クレープとワッフルは食べる


10分後岐路に着いて今日彰都くんの隣に要られるのはここまで
蒼依
明日ね
彰都
はい

顔を見れずに言った後家の方に向かおうとする__、
彰都
先輩!

手首を掴まれて反射的に彰都くんの顔を見た
蒼依
な、何?
彰都
明日、また俺と文化祭周りませんか
蒼依
え、
彰都
てか周ります、拒否権ないんで
彰都
……じゃあまた明日!!

言うなり顔を赤くして走って行ってしまった


え、ええ…?!


なにあの強引、初めて見た


ここまで来ると少し期待してしまう


足を進めて家につくと玄関に手をやったとき
あ、ここの子供?

後ろから声が聞こえた


向くと知らない人


20代くらいだろうか、ラフな格好をしている
蒼依
そうですけど

ここの子供ではないけどまぁ住まわせて貰ってるからそこは有り難いと一ミリ程度には思う


男が近づいてくるとわかる


タバコ臭い
へー、マリさんと似てないけど可愛いねー
蒼依
…血繋がってないし
そうなの?
あ、てかマリさんより君の方が好みだから相手してよ

…こういう感じ久しぶりだな
どうせ君もしてるんでしょ?

否定したいけど出来ないんだよねこういう時


合ってるから。


何だろう、彰都くんって言う好きな人が出来てからこういうのやめていきたいって思ってきた


でもこれはもう依存なのかそれとも執着なのかすぐには止められなくて。



蒼依
…あ、…
っ、やば…
相当やってきたね…、っ

やめたい、ちゃんと思ってる


でもやめられないのは多分…寂しいから


私の周りには沢山救ってくれる人がいる


凛佳や幼馴染くん、彰都くん、それに実の両親


これだけいるから贅沢かもしれない


でも世に言う〝愛情〟と〝家族〟はもう無いから
蒼依
ひ…あぁ…っ…!

さっきまで好きな人と話していたのにすぐこうやって他の人とヤるなんて最低だ


自分が1番わかってる


ごめんなさい




あー、スッキリした
蒼依
こういうのやめるって決めてるんでこれで終わりにしてくださいね
りょーかい。
若い子がいいのに
蒼依
はいはい、さよなら

適当な返事をして自室に戻った


するとすぐに マリさんお帰りー とさっきの人の声がした


あっぶな……
蒼依
……あれ

私は驚いた


自分から流れる水滴に
蒼依
なんで泣いて…

情緒不安定?


え、ほんとに何で…
蒼依
変なの

その日私はお風呂に入るとすぐ明日の文化祭のためにご飯も食べずに寝ることにした___



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いつも作品を読んで頂きありがとうございます!

お知らせと言うか私の事なのですが…

インフルエンザに掛かってしまい治るまで更新が遅くなります。すみません(´;ω;`)

治り次第すぐに更新します!

これからも宜しくお願いします。

みなさんも体調に気をつけてください…!


風-ふう-

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