第2話

実はヴァンパイア
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2017/10/16 12:48
泉澄「華弥!」
華弥「………。」
泉澄「華弥?だよね?」
泉澄は不安そうな顔をした

華弥はハッと我に返った
華弥「あの…うん、えっと」
泉澄「どーしたの?緊張しちゃった?」
華弥「ううん!ぜんぜん!あの、その…」
泉澄「なんだよw」
華弥「か、かっこよくなったね!」
泉澄「え…?あ、あぁ。ありがと。」
華弥「照れたりしないの?もしかして言われなれてる?」
泉澄「そんな事ねぇよ!照れてるよ。ただ顔に出ないだけ」
華弥「なんだwかわいいw」
泉澄「華弥の方が何倍もかわいいから…」
華弥「へっ!?そ、そだ!家!家帰ろ!ね!?」
泉澄「wwかわいい。家行くか」

華弥(うわぁ-!すっごいかっこいい…)
泉澄(昔と変わらず…その笑顔が見たかった)




華弥「ここだよ!」
泉澄「うわぁぁぁ!!でけぇ!やば!テンションあがるw」

ガチャッ

華弥「ただいまー!」
泉澄「こんにちはー」
華弥母「おかえりー。おぉ!泉澄君、久しぶり!かっこよくなったわねー!」
泉澄「お久しぶりです!今日から宜しくお願いします」
華弥母「もちろん!お母さんから聞いてるから全然大丈夫よ!ここが家だと思って過ごしてね」
泉澄「ありがとう」
華弥「泉澄!部屋、案内するよ!」
泉澄「おう、さんきゅ」


階段を上がって2階の部屋へと向かう
実は、泉澄の部屋は私の部屋の隣なんだ…

華弥「ここだよ」
泉澄「さんきゅ!明日、月曜でちょうどいいから明日から学校通うよ!」
華弥「わかった!一緒に登校しよーね」
泉澄「そりゃもちろん!」
華弥「じゃあ、また少ししたら来るね」
泉澄「りょーかい」

パタン…

泉澄(疲れた~。少しってどんくらいだろ?少しくらいなら寝れるか…)

新幹線などでの疲れもあってか泉澄は寝てしまった


コンコン
華弥「泉澄-?入るよ-」
ガチャッ
華弥「いず…。あらら、寝ちゃってる」
そっと近づく
寝顔、綺麗だな

泉澄の寝顔を見ていて、華弥はあることに気が付く
(ん…?キバ……?)

そっと口元に触れる
開けようとしたとき
泉澄が目を覚ました

華弥「あ、おはよう。泉澄ってキバ生えてる?w」
泉澄「なんで知って…?あっ」
華弥「えっまじで!?」
泉澄「まぁどーせバレるからいつかは言おうと思ってたんだけど…」
泉澄「俺、ヴァンパイアなんだよ」
華弥「………?」
泉澄「吸血鬼って言うの?真面目にね」
華弥「え?」
華弥は話を受け入れきれない
(泉澄がヴァンパイア?)
泉澄「見る?俺がヴァンパイアだって証拠」
華弥「うん…?」
泉澄「ほら。まぁ華弥が気づいたキバとか」
そう言って泉澄はキバを見せてくれた
すごく綺麗で、先が鋭い
泉澄「どぉ?信じてくれた?」
華弥「っ…。まだ、受け入れきれないよ…。でも、うん、ホントっぽい」
泉澄「うん、ホントだよ」
泉澄「だからね…?華弥にお願いがあってね」
華弥「うん」
泉澄「1回血ぃ吸わせてくれない?」
華弥「えっ!?」
泉澄「1回でも血を吸うと、危険を感じた時出す冷汗とかのにおいを見つけて助けられるんだ」
泉澄「お前を、守りたい」
華弥「痛くない…?」
泉澄「うん、たぶん大丈夫」
華弥「じゃあ……」
そう言って華弥は自分の首筋を開けた
泉澄がキバを立てる
プツッ
泉澄「ゴクンッ、ゴクンッ、ジュッ」
華弥「っっっ」
泉澄「ぷはっ」
泉澄「よし、覚えた」
泉澄「どお?気持ちいいでしょ?」
華弥「うん…。初めての感覚だった」
泉澄「信じてくれた?」
華弥「うん。なんか、わかんないけど、わかった」




ヴァンパイア……
明日から学校なのに…
大丈夫かな…


華弥は不安でいっぱいだった

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