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第4話

明日世界が終わるとして。
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2017/10/15 05:57
なんとか逢魔が時前に家についた。
もちろん家の中には誰もいない。親は共働きでめったに帰ってこない。油断していたらリビングにまでそれは入ってくる。外より量は少ないけど。
自分の部屋に入ろうとドアに手をかけた瞬間フッと視界が黒に染まった。
明日世界ガ終ワッタラ?

女性の声でも男性の声でもない。
両方の声が混ざりあった非常に不快な声。
僕が黙っているとそれは続けた。
家族ニモ愛サレテナイ。
友達モイナイ。必要トサレテナイ。



アナタガイナクナッテモ誰モ困ラナイ。
その言葉は心に突き刺さる。
当たり前の事実なのに辛くてしかたない。
ナラ、アナタノ世界ガ明日終ワッタッテ、構ワナイデショ?
くすくす、あはは、それは笑う。
僕が応えないでいると視界は急に明るくなった。もちろん、何も無い。誰もいない。
僕は自分の部屋に入った。

頬が濡れているのに気づいて触る。
泣いていた。
僕は泣いていた。

先程の声が頭から離れない。


明日僕の世界が終わるとして、本当に悲しんでくれる人はいないのだろうか。

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